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シャトー・マルゴーは、赤ワイン好きなら誰もが知っている、そして憧れるボルドーの五大シャトーのうちのひとつです。ボルドーの北方のメドック地区マルゴー村に位置します。
そしてその同名のワイン銘柄、シャトーマルゴーは世界で最も名高い赤ワインのひとつです。数十年熟成させることもでき、良質なヴィンテージのものは高値がつきます。約35万本の年間生産量のうち、第一級の名声には達しないと判断された赤ワインは、セカンドラベルのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーとして販売されます。そしてセカンドにも満たないと判断されたものはマルゴーの名称で販売されることもあります。
シャトーマルゴーは、かつてはカベルネソーヴィニヨン75%を主体に、メルロー20%、カベルネ・フランとプティ・ヴェルド5%を基本的なブレンドの比率としていましたが、2000年あたりからカベルネソーヴィニヨンを85%前後まで引き上げ、代わりにメルローの比率を落とすようになっています。
その歴史は12世紀頃から始まります。そして1570年代にピエール・ド・レストナックがシャトーマルゴーを所有するようになると、彼がこのシャトーの礎を築きます。穀物畑を縮小する代わりにワインのためのぶどう畑を大幅に拡大しました。
18世紀に突入するとぶどうの生産、醸造技術がともに進歩し、この地から名だたるワインが出来上がります。ルイ15世の時代、さらに貴族の間にも広まり、シャトーマルゴーは一時代を築きました。
しかしフランス革命が起こります。そして19世紀、この時のシャトーマルゴーの所有者はエミリー・マクドネルでしたが彼女は、革命のあおりで評価が下がったシャトーマルゴーを立て直していきます。1855年に開催されたパリ万国博覧会でも高い評価を得たのです。それなのに1960年~1970年にかけて品質を大いに落とし、再び評価を下げてしまいます。
この危機に立ち向かったのはアンドレ・メンツェロプーロスです。彼はぶどう畑の再開発に取り組むだけでなく、醸造学者のエミール・ペイノーを呼びよせて品質の改善に尽力しました。そんな紆余曲折を経て現在も多くの愛好家に愛されるワインへと返り咲き、現在に至ります。
そんな最高級ワイン、シャトーマルゴーですが、もし飲まない物が自宅に眠っているならば、買取業者に買い取ってもらうのもひとつの方法です。ビンテージなどにより相場は決まっていますが、一番大事なのは保存状態です。ワインはデリケートな飲み物なのでできるだけ気温が低く暗い場所に保存されていることが必要です。また、最近日本の夏は30℃を超えることも多いので、ワインセラーに保管してあった物以外でひと夏を超した物は買取不可になることがあります。
そしてコルク栓のワインは、コルクを乾燥させないために横に寝かせて保管されたものが理想です。栓が乾燥すると収縮し、ワインの酸化を招いてしまいます。以上を踏まえて、一度買取業者に相談してみましょう。