ワインが日本で広まっていくにつれ、「和食と合うワイン」も模索され始めました。
ここでは、和食に合うワインについて紹介します。
白ワインは比較的和食に合わせやすい
白ワインは、比較的和食に合わせやすいといえます。
そのなかでも、「ソーヴィニヨン・ブラン」はよく和食に合わせられます。若干の苦みと青草のような香りをまとうのが特徴で、柑橘系の香りもあります。
このような特徴から、刺身や寿司との相性がとてもよく、和食屋でもよく取り上げられています。
ただ、香りが華やかすぎたりジューシーすぎたりするものは避けた方がよいでしょう。
意外とオススメなのが、「シャブリ」です。
シャブリはブドウの品種を指す言葉ではなく、フランスの一地方(ブルゴーニュのシャブリ地方)で育てられているものです。その土地のテロワールをもっとも色濃く受け継ぐといわれている「シャルドネ」を使って作られているワインです。なお、昔は酸味が特徴だといわれていましたが、今はミネラル感の方が強く出るスタイルが主流です。
豆腐やてんぷらなどとも相性が良く、刺身と合わせても違和感がありません。
赤ワインの場合はよく料理を選んで
個人の好みもありますが、赤ワインの方がやや合わせにくさを感じるかもしれません。「どんな和食を作るか」をよく考えてから選びたいものです。
ただ、そんななかでも、ピノ・ノワールは比較的合わせやすいブドウだとされています。しょうゆとの相性が良く、すき焼きなどに合わせることで真価を発揮します。渋みもまろやかで飲みやすいワインであるため、「和食に赤ワインを合わせるのは初めてだ」「それほど赤ワインは得意ではない」という人にも比較的扱いやすいかと思われます。
また、「食事とワインは、産地を合わせるのが原則」といわれています。これに従えば、和食(日本食)には日本のワインを合わせるのも良いですね。甲州はもちろん、マスカット・ベーリーAなどを合わせても面白いかもしれません。