「ブランデーのラベルの読み方・第1弾」 コニャック、アルマニャックとは

●ブドウ由来のブランデー、フランスの主な産地は2つだけ

「古いブランデーのボトルが家にあるのだけれど、それがどれぐらいの価値なのか知りたい」……こんなお問い合わせが当店にもよくあるんですよね。
そこで、今回は「ブランデーのラベルの読み方・第1弾」として、産地の見方をご紹介しましょう。
「えー、ボルドーとかブルゴーニュ、シャンパーニュとか色々あるんじゃないの?」何て声が聞こえてきそうですが、それはワインの産地の話。ワインの場合、産地も個性もいろいろあってややこしいのですが、ブランデーの場合は非常にカンタン。

主な産地は「コニャック(Cognac)」と「アルマニャック(Armagnac)」の2カ所だけを抑えておけば、ほぼOK!!
それ以外はフランス産の場合「フレンチブランデー」とラベルに表記されています。

●ワインとして飲むのには、今一つだったから

コニャックとはフランスにある街の名前、アルマニャックとはフランスの地方の名前。それぞれの周辺で採られた白ぶどうがワインとなり、それが蒸留されてブランデーになると「コニャック」、「アルマニャック」と名乗り、両方とも高級なブランデーとなるのです。

しかし、ただワインを作って蒸留すれば、コニャックとかアルマニャックと名乗れるかというと大間違い。
蒸溜の方法から熟成する樽の素材まで、それぞれ厳しく定められており、それぞれクリアしないとコニャックなどと名乗ることはできないのです。

つまり、コニャックとかアルマニャックとかラベルに書かれている以上は、定められた高いハードルを越えた、高級品の可能性が高いということ。つまり、買取価格に期待が持てるということです。

「それほど優れたブランデーができる土地柄ならば、元になるワインはよほど美味いはず!!」と思われるかもしれませんが、コニャックにしてもアルマニャックにしても、土壌は粘土質。そもそも、ブドウの栽培に向いている土地ではないとされています。

そのままではそれほど美味しくないワインだから、蒸留してみようか? と思ったのかどうなのか……結果、コニャックやアルマニャック産のワインを蒸留したブランデー原酒は、非常に熟成に向いており、今日のブランデー産地としての名声を築く元となりました。

●忘れてはならない、原料違いのブランデー

そして、フランス産のブランデーで忘れてはならないのが「カルヴァドス」。こちらはコニャックやアルマニャックなど、ブドウを元にしているものとは原料の違いがある、リンゴのブランデー。
リンゴジュースを発酵させてりんご酒にする、これに西洋梨の酒も加えて蒸留してブランデーにするのです。

こちらの産地は映画「プライベート・ライアン」でも有名なノルマンディ。
このノルマンディとコニャック、アルマニャックの3つを指して、ブランデーの「3大産地」と呼ぶのですが、中でも高い値段で取引されているのがコニャック。
ラベルに「Cognac」と入っているならば、高値が期待できるかも? と考えればよいでしょう。
もちろん「Armagnac」や「Calvados」の中にも、結構な値段になるものもありますから、一度お問い合わせください。たとえ古くても、大丈夫なのです!!

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