お問い合わせはこちら
営業時間
【平日】10時~19時【土日祝】10時~19時
魔王は、鹿児島県錦江町に所在する白玉醸造が造る焼酎の代表銘柄です。3大プレミアム芋焼酎「3M」の一つに数えられています。酒蔵では、樽で熟成中に蒸発する分を「天使の分け前」などと呼んでいますが、その天使を悪魔が誘惑し、最高のお酒を魔界へ運ぶというストーリーに絡めて命名されました。
地元のさつまいもと米麹のみで熟成させ、アルコール度数は25度となっています。従来の焼酎と違い、日本酒に使われる黄麹を採用していることで、飲みやすい芋焼酎に仕上がりました。甘さはほどほど、口当たりも軽やかでフルーティーです。魔王という名前のイメージとは程遠い飲みやすさが、人気の大きな理由でしょう。
この軽やかさの秘密は、減圧蒸留という製法にあります。蒸留器内の気圧を下げることで沸騰温度が40~50度になり、それによって軽い口当たりの焼酎が醸造できるのです。
●魔王
熟成酒ならではの飲みあきのしない、穏やかな風味が華やかに香り立ち豊かな余韻を残します。
インパクトの強い名前とは裏腹に、臭みも癖もなく、すっきりとしたフルーティーな味わいが飲みやすいと女性からも人気の強い焼酎です。
●魔王 古にしえのかめ
「魔王」が全国に流通する前に、蔵の周辺にあるごく一部の特約店にて販売されていた焼酎です。
プレミアがついている最古の魔王とも呼ばれています。キャップがコルク栓なのが特徴的です。
魔王が造られている鹿児島は、明治の終わり頃には3000軒余りの蔵があったとされています。ただ、国の政策によって蔵の整理が行われ激減します。
何とか生き残った蔵元は、70年代後半と80年代前半に焼酎ブームを迎えました。80年代の第二次ブームでは、特に飲みやすい焼酎が人気を博します。
白玉醸造が全国に名を馳せたのは、2003年の本格芋焼酎ブームを受けてです。この頃白玉醸造の代表は若者のお酒離れなどで先行きを危惧しており、飲みやすい芋焼酎を考案します。それが減圧蒸留による魔王です。飲みやすい本格焼酎という点もさることながら、そのインパクトのあるネーミングに注目した人も多くいました。その影響力は、似たような名前のお酒が出回るようになったことからうかがえます。
魔王がプレミア焼酎となった背景には、芋焼酎はさつまいもが収穫できる時期にしか仕込めないという理由があります。しかし、ブームが落ち着いてからは、比較的入手しやすい状況です。
魔王は蒸留酒なので、賞味期限はありません。ただ、直射日光の下での保管や高温環境での保管はやや苦手です。魔王の箱やラベルが色あせている場合は、このような環境下に置かれていたかもしれないと判断され、買取価格に影響が出る場合があります。
魔王は、一年中供給量が一定ではないため、通常在庫が少なくなると価格が上がります。こうした時期に買取に出すのが賢い方法といえるでしょう。とはいっても3Mの一つですから、年中人気が高い焼酎です。一般的な焼酎よりも買取価格は高めで推移しています。
ただ、当然ながら在庫状況等によって価格は変動するので、事前にお問い合わせください。なお、桐箱入りなど特別仕様で販売されている魔王は、ギフトに人気です。不要の方はぜひ買取を検討してみてください。