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「日本酒といえば吟醸」こんなブームはずいぶん長く続いていますね。人気の理由はワインをイメージさせるフルーティな味わい。従来の日本酒のイメージをくつがえすものだったのですが、そんな日本酒のさきがけとなった銘柄といえば「十四代」。
山形県にある高木酒造が製造しているもので、日本酒ファンならば誰もが知っています。
そんな高い知名度を持つ高木酒造なのですが、面白いことにこの会社は公式ホームページすら持っていません。知名度を高めるために、いろいろな工夫をしたわけでもないのです。ただ、理想の日本酒を探求し、造り、信頼の置ける販売店に卸し続けてきただけ。これで現在の地位を築いたのですから、十四代の旨さがわかるというもの。
人気の高まりを受けて増産もしませんから、常に入手困難。人々は十四代を「幻の酒」と呼んでいます。
そんな十四代にはさまざまな銘柄があり、頂点となっているのが「十四代 純米大吟醸 龍泉」。こちらは定価でも1万6,000円(720ml)と高価なものなのですが、驚くのはそのプレミアの付き具合。市場では定価の数10倍という価格になっています。
また、他の銘柄でもプレミアが付いているのは同じことで、数10倍まではいかないものの、当たり前のように10倍ぐらいの価格で取引されている。この人気は十四代ならではなのです。
十四代を製造している高木酒造は、山形県にある酒蔵。
創業は1615年といいますから、実に400年以上もの歴史がある会社なのですが、最初から十四代のような特別な日本酒を造っていたわけではありません。
今までにないフルーティな日本酒を目指したのは、高木酒造の15代目となる専務・杜氏の高木顕統氏。東京農業大学で醸造学を修めた後に家業を継ぎ、今までにない日本酒を志向、試行錯誤の末に十四代を完成させました。
こんな話を聞くと、15代目が十四代を完成させたの? と、不思議に感じますが「十四代」という銘柄自体に、特に意味はないそう。そんなミステリアスなところも、高木酒造の人気の理由かもしれません。
なかなか簡単に手に入らない、高木酒造・十四代なのですが、もしも何かの拍子で手に入れたなら冷暗所、例えば冷蔵庫などに大切に保管してください。なぜならアルコール度数が低い日本酒は気温や日光などさまざまな要素で変質してしまうほど、デリケートなものだから。これは査定においても重要なポイントとなります。
加えて手に入れたらすぐに査定を依頼するか、飲んでしまうこと。というのは、十四代のラベルには瓶詰めされた日が入っているもの。なるべく新鮮なものを手に入れたいというのが心情ですから、この日付は大きく買取価格を左右するのです。
そして、飲まないならば手に入れた状態で査定に出すこと。専用の箱に入っていたり、和紙でくるまれていたり、十四代は銘柄によって様々な包装がされており、その痛みがないものほど買取価格が可能。高価なものですから、取扱いには充分ご注意ください。