佐藤とは焼酎のメッカ、鹿児島県霧島市の佐藤酒造で作られている焼酎です。その味わいの良さと入手困難なお酒であることからプレミア焼酎と言われています。
原材料の違いから佐藤には「佐藤黒」、「佐藤白」、「佐藤麦」の３種類があり、これらが特に人気が高いラベルです。
芋焼酎の「佐藤黒」は、黒麹仕込みの力強い味わいをベースに薩摩芋のコガネセンガンの甘みが加わったインパクトがある焼酎です。
「佐藤白」は白麹の柔らかい酒質に、コガネセンガンの甘みが加わった優しい味わいの芋焼酎です。
「佐藤麦」は麦焼酎として仕込みされ、麦の素材感や香りが存分に味わえる濃厚な味わいが特長です。麦の風味がしっかりと感じられるので、強いアルコールや焼酎に不慣れな人でも、飲みやすいと感じることが多いと言われています。
佐藤酒造は明治３９年に創業されました。現在では焼酎界では高い知名度がある蔵ですが、決して大きな蔵ではありません。大量生産には頼らず、職人の手で毎年限られたお酒を１つ１つ丁寧に作り続けている蔵です。この酒造りへのこだわりと数に限りがあることがプレミア焼酎と言われる所以です。
佐藤酒造は昭和４５年から昭和５９年までは蔵を休業していました。現在の焼酎界では輝かしい知名度を誇る蔵ですが、焼酎作りが一筋縄ではいかなかったのであろうことが窺えます。
また、鹿児島県霧島は水が美味しいところとして有名で、日本では珍しい中硬水です。佐藤酒造も霧島山系の水を使用していて、佐藤シリーズに共通するしっかりした味わいはこの水が影響していると言われています。
「佐藤麦」は比較的新しいラベルで２００７年に販売が開始されました。もともと芋焼酎のメーカーとして名前が知られた蔵でしたが、「佐藤麦」も発売開始とともに瞬く間に人気となった一品です。
大量生産をしていないこととその人気から、佐藤は入手困難な焼酎と言われていて、どのラベルも定価よりも市場価格の方が高く売られていることが多いです。そんな中、「佐藤麦」は比較的定価に近い値段で売られていることがあります。一般的に麦焼酎の方が焼酎初心者にも飲みやすいお酒と言われていますし、「佐藤麦」はその味わいに定評のあるラベルなので「佐藤麦」はコストパフォーマンスが良いプレミア焼酎と言われることがあります。
高い買取価格を期待するなら「佐藤黒」や「佐藤白」の方が高価買取が実現できるかもしれません。ただし、買取価格は在庫状況等で予告なく変動します。買取を希望する場合は、あらかじめ電話で確認することをおすすめします。
