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小説やエッセイに取り上げられるなど、世界で一番有名かつ高価なワインといえば「ロマネ・コンティ」。フランスの醸造所「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」が、自社所有の畑から収穫したブドウを原料に造り上げた赤ワインで、毎年ごく少量しか生産されないことで知られています。
しかし、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが製造しているのは、ロマネ・コンティだけではありません。「ラ・ターシュ」や「リシュブール」など複数の銘柄が、それぞれ専用の畑で収穫されたブドウから造られており、いずれも高価。最も手が出しやすい「エシェゾー」ですら、熟成を経ていないものでも10万円は超えてきます。
また、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが手がけているのは、今まで上げた赤ワインの銘柄だけではありません。白ワイン「モンラッシェ」も製造していますし、「マール・ド・ブルゴーニュ」なる赤ワインを製造した残りから造る蒸留酒も手がけているもの。共通点は、ラベルに「Domaine de la Romanee-Conti」の文字が入っていること。そして、どれも高価なことなのです。
ワインを生産するためのブドウ畑と蒸溜所、フランス・ブルゴーニュ地方ではこれらをまとめて「ドメーヌ」と呼ぶのですが、ロマネ・コンティが製造されるドメーヌの歴史は、はるかローマ時代までさかのぼることができます。
製造されるワインの質が非常に高いことで知られていた「ロマネ」と呼ばれるドメーヌを、「コンティ」公ルイ・フランソワ1世が手に入れたのが1760年。以来、自家用のワインが製造されるようになり、コンティ公爵の宮殿では夜な夜なロマネ・コンティが振る舞われていたとか。
その後フランス革命を経て畑の所有者は次々と変わり、現在の所有者・経営者への家系に渡ったのが1869年。ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティは会社組織となり、世界中のワイン好きがあこがれるロマネ・コンティを頂点として、数々の名品を生み出し続けているのです。
そんなロマネ・コンティの1本あたりの平均価格は100万円を優に超えるもの。熟成されていないものですらこの価格ですから、出来が良かった年に醸造されて長期熟成を経たものとなると、いったいいくらになることやら。例えば1945年産の3,000mlボトルは、1億円の値段が付いています。それだけに買取は慎重にならざるを得ないもの。
これはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの他の銘柄においても同じこと、当店でお預かり、お時間をいただくことになるかもしれませんのでご了承ください。
また熟成が進んだワインはどうしても、ラベルが経年で痛むもの。取扱いには充分ご注意をお願いします。
また、ワイン全般の買取についてのご注意を少々。
※どんなワインでも古ければ高価になるというのは大きな間違いです。
長期熟成に耐えられるワインはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティが製造している銘柄のように、元々高額なものだけです。
※熟成される環境も重要で、温度や湿度の厳重な管理が必要です。
台所や押入れで忘れられていた安価なワインには全く価値がありません。