誇り高きジャパニーズ・ウィスキーの歴史をたどる『余市編』Vol.3 最終回

余市 ブログ 2

 

【余市】

《竹鶴ノートに綴られた品質へのこだわり》

『情熱と余市の気候風土が本場以上のウィスキーを育む』

『石炭による蒸溜によって、力強く、コクのあるウィスキーが生まれます。まずはストレートで、ほんの少量を舌の上に乗せて、鼻に抜ける香りを楽しんだら水を飲んで、またひと口・・・と、水と交互に味わってみると良いですよ。又、余市のウィスキーはコクがあって、水割りにしても水っぽくなりにくいんです』とも

『ウィスキーの原料の麦芽は、砕いてお湯を加え、麦芽に含まれる酵素を働かさせ、でんぷんを甘い麦汁に変えます。その甘い液体に酵母を加えて発酵させ、糖をアルコールに変えます。その後石炭をたいて2回蒸留発酵液を。アルコール度数7%程度が、最終的には65%ぐらいになります』

蒸溜棟の建物の中に入ると、釜で石炭が赤々と燃え盛っている。ポットスチルに巻かれたしめ縄は、造り酒屋に生まれた竹鶴の酒への敬意を感じさせる。『創業当時の北海道では石炭が盛んだったので、道産の石炭を使っていました。北海道はウィスキーの原料の大麦の生産量も多く、麦芽を乾燥させ香りをつけるピートも余市川流域でとれる。竹鶴政孝がスコットランドで学んだウィスキーづくりは余市以外では実現しなかったでしょう』

積丹半島の付け根に位置し、冷涼な気候の余市は、ウィスキーづくりの理想郷だった。温かい蒸溜棟を出ると、赤い三角屋根のキルン棟(乾燥棟)に雪が舞う。前方に見える、雪に埋もれた洋館は、移築された旧竹鶴邸だ。竹鶴はスコットランドでウィスキーづくりの技術とともに、生涯の伴侶を得て、この家で一緒に暮らした。随所に和のしつらいがみられる洋館は、スコッチウィスキーが余市に根付いたように。夫人・リタが竹鶴に寄り添い余市の人になったように、ウィスキーに賭ける男の情熱が生んだ奇跡の象徴だ。

本日はここまで

ではでは、次回イチローズモルトの歴史VOL1で又、お会いしましょう!

※今回お話した内容は、いろんなページから引用・抜粋させていただいております。

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