ウイスキーの祖・アイリッシュウイスキーの歴史をたどる

★錬金術から生み出された、アイリッシュウイスキー

「別の物質から金を造り出す!!」
今の時代ならば、そんなことができるはずもないことは中学生でも知っているのですが、大昔には大勢の人々が熱中したもの。そんな錬金術は、金や賢者の石こそ生まなかったものの様々な副産物を生み、後の産業や化学の礎となりました。

蒸留の技術も錬金術の副産物の一つ。液体を熱してできた蒸気を冷却し不純物を取り除く蒸溜は、中東で香水を作る技術として発展していました。これをアイルランドに持ち帰ったのが6世紀のころ修道士。そして、麦の酒=ビールを蒸留し「uisce beatha(イシュケ・バーハ)」を製造するようになりました。

こんなアイルランドの地酒・イシュケ・バーハが国外に知られるようになったのが12世紀、イングランドの王・ヘンリー2世のアイルランド遠征時。「アイルランド兵はushkyという酒を飲んでいる」と誤って伝えられたのがイシュケ・バーハがウイスキー(whiskey)と呼ばれるようになった最初だとか。そのころのウイスキーは、まだアルコール度数は低いもの。
その後、ウイスキー製造の技術も向上。現在のアイリッシュウイスキーに近づいてきたと考えられているのです。

★個性豊かな、アイリッシュウイスキーたち

現存する最古のアイリッシュウイスキー蒸溜所は、1608年に創業したとされる「ブッシュミルズ」。モルトを乾燥させるのにスコッチのようにピートを用いないとか、蒸溜もアイリッシュウイスキーならではの方法を取るなど、伝統に即した製法で知られています。

また1782年に創業した蒸溜所の名前を、2000年代に復活させたのが「ティーリング」。上質な原酒を確保していることで知られているのですが、中でも話題となっているのがプレミアムなアイリッシュウイスキー。例えば「ティーリング・シングルモルト・27年・ラムカスク」は日本向けに造られたもので販売価格は5万円、アメリカ向けに作られた「ティーリング・34年」となると販売価格は50万円……それでも売れているといいますから、人気のほどがうかがえるのです。

★あのヘネシーが造ったアイリッシュ?!

そんなアイリッシュウイスキーの変わり種といえば「ヘネシー・ナジェーナ」。これは高級ブランデーで知られる「ヘネシー」が1998年からアイルランドの蒸溜所に委託して製造していたもの、由緒正しいアイリッシュウイスキーなのです。
「なぜ、ヘネシーがアイリッシュ?」
これは創業者であるリシャール・ヘネシーの出身が、アイルランドだったことにちなんで製造されたものだから。ナジェーナとはアイルランドの言葉で「渡り鳥」の意味、アイルランドから新天地・フランスへと渡ったリシャールもナジェーナの一人……何だかロマンを感じるネーミングですね。

そんなヘネシー・ナジェーナの上品な味わいは好評だったのですが、残念ながら2000年代に入ってから終売となってしまいました。ですから、ヘネシー・ナジェーナは大歓迎で買取中、もちろん他のアイリッシュウイスキーも他店に負けない価格で買取させていただきます!!

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