ではでは、前回の続きでございます。
さて、話にもどりますと。
糖化棟では、粉砕と糖化を行います。
ピートで十分に乾燥した麦を粉にして、湯水を加えて撹拌します。
ジアスターゼの作用によってでんぷんが麦芽糖という当分に変身します。
ジアスターゼとは、でんぷんの分解を促進する消化酵素のことです。
恋愛に例えると、この段階は、いわば芽生えで、恋のはじまりですね。
かんたんそうな作業ですが、粉砕する麦芽の大きさや温度管理でその後のウイスキーの出来も左右されてしまいます。
そして、発酵棟へ移り、これをろ過して冷やして酵母を入れると、発酵によって甘い麦芽糖が辛いアルコールになります。
アルコール度数6~8%程度の醸造酒「ウォッシュ」がまずできます。
発酵時間が大事で、長すぎると酸味がでてしまいます。
この時期は、恋愛でも難しい喧嘩をしたり、やきもちを焼いたり、愛情も深まるので、トラブルも多い時期ですね~。
そして、蒸留器に移ります。
この「ウォッシュを」を先の昔ながらの素朴でありながら、優雅な形をした単式蒸留器で繰り返し蒸溜することで、無色透明な原酒が出来上がります。
余市蒸溜所では、スコットランドでもほとんど消えかけてる、伝統的な石炭直火焚きのスティルを今でも使用しています。
恋愛でたとえるなら、男女の愛情を蒸留すると、『覚悟』・・・
ともに人生を戦っていこうという覚悟が生まれます。
どんな男と女でも好き嫌いで一緒に暮らし続けられるのはせいぜい5~10年。ホントの愛はここから生まれてきます。
蒸溜しただけだと、荒々しくて、とても口にできませんよね~(~o~)汗
話しを戻しますと、これを樽に詰めて、貯蔵するとその間にコクと色を増してウイスキーの原酒となります。
政孝氏の父は、つねにこういう言葉を言っていたそうです。
「・・・酒は、造る人の心が移る・・・」と
10年・20年・30年とウイスキーを作るのは、最終的には時間なのです。
この間にいろいろなことが起こります。
恋愛でもおなじで、時間に耐えて変化や進化をとげます。
互いの心が移り、混じりあって本当の愛情「酒」が生まれます。
※こちらの文章は、さまざまな文献から参照させて頂いております。
いかがでしたでしょうか?
ウイスキーにはいろいろなたとえ方があるんですね~
ではでは、
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