「日本人の感性で、世界で愛されるウイスキーをつくる。」
日本におけるウイスキーづくりの歴史を拓いたのは、サントリー創業者である鳥井信治郎氏の夢でした。
1923年、信治郎氏は京都郊外の山崎において、日本初のウイスキー蒸溜所建設に着手しました。
本場スコットランドの手法に学びながら、日本の気候風土の中で、日本人の繊細な味覚に適う香味をあみだす試行錯誤の日々がはじまりました。
信治郎氏の次男である佐治敬三氏が二代目マスターブレンダーを継ぎ、「響」を生み出したのは、1989年のことでした。
敬三氏は、サントリー90周年を迎えた記念にふさわしい、最高峰の日本のウイスキーを目指し、培てきたすべての技術を費やし至高の香味を追求しました。
世界の標準の12年クラスに勝負を挑んだメイドインジャパン。
「響 12年」これは、ウイスキーの世界標準である12年クラスでの、ど真ん中直球勝負をかけたウイスキーといえます。
ジョニ黒やバランタイン、シーバスに然り世界でスタンダード。
そこに、日本人が手掛けるジャパニーズウイスキーで真価を発揮する、真に代表格となるブレンデッドウイスキーをつくってみたい。
そんなところからスタートしました。
具体的にどんな骨格をもっているか?
まず第一に、トップノートで際立つフルーティさ、次に熟成感の高さ、第三に口当たりのスムーズさ、そして長く続く余韻です。
パイナップルやラズベリーを思わせる果実味溢れる香りに続いて、カスタードクリームのような甘やかな香りがいっぱいに広がります。
余韻には、軽い酸味やスパイシーな香りが続きます。
プロのバーテンダーたちからも、響12年を使ったレシピを作ってみたいという意見も多数ありました。
西洋から学ぶところから初めて80数年の歴史を積み重ね、ようやく真の日本らしさを打ち出す時期がやってきたのです。
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※さまざまな文献を参照させて頂いております。
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