これぞ大人の趣味!! ウイスキーができるまでの奥深さを楽しむ

★バーボン・ウイスキーの元「ジョージアムーン」

以前、アメリカ帰りの友人から「ジョージアムーン」というウイスキー(の元)をもらったことがあります。ハチミツが入っているような、広口のビンに詰められた無色透明の液体でした。

「ウイスキーって、琥珀色じゃなかったっけ?」
そんなことを思いながら、一口飲んでみるとイメージしていたウイスキーと大きくかけ離れた味に面食らう、正にただのアルコール!!

禁酒法時代のアメリカ、アルコールだったら何でもいいというニーズに応えるために、各地の酒の密造業者が、熟成をさせる前のウイスキーの元を大量に流通させていました。それを再現したというのが、ジョージアムーンというわけです。

★樽で寝かせなければ、本来のウイスキーにはならない

さて、そんなジョージアムーンのような無色透明のアルコールを樽で寝かすと、樽の成分と化学反応を起こし芳醇な香りが漂いだしますが、これがご存知ウイスキー。
ジョージアムーンの主成分はとうもろこしを原料としたアルコール、これを樽で熟成させるとバーボンウイスキーになるのです。

ウイスキーの味は原料で大きく変わります。
モルトウイスキーならば大麦が主原料、ブレンデッドウイスキーを造るのには欠かせないライウイスキーはライ麦が主原料。それぞれ糖化して発酵すると、それぞれのウイスキーの大元になるのです。
しかし、それだけだとアルコール分が低すぎて、樽での熟成には耐えられないもの。アルコール度数を高めるための作業が蒸留です。

そのときに用いるのが「ポットスチル」といわれる巨大な鍋のようなもの。
下から火を炊くと、アルコール分やウイスキーに欠かせない様々な成分が蒸発しだしますから、それを冷やして集めてやる。これで、ウイスキーの元である冒頭の透明な液体ができあがる。ジョージアムーンの完成というわけですね。

★製法や熟成の仕方で、ウイスキーの個性が生まれます

大麦やライ麦、とうもろこしなどを糖化、発酵させて、蒸留して、樽で熟成させればウイスキーの完成!! と、まあ非常にざっくりと説明すると、これがウイスキーの造り方です。

大麦を糖化する前、乾燥させる工程で泥炭を燃料にすると、スコッチウイスキー独特の、スモーキーな風味が付くとか。
蒸留する際のポットスチルの形状にも数種類あり、それぞれ異る味わいになるとか。
熟成させる樽にミズナラを使うと、いかにも日本製ウイスキーといった風味に仕上がるとか。
パンチョン樽やシェリー樽で熟成させると、スコッチっぽい風味がつくとか。
内側を焦がした樽で熟成させるとバーボン独特の味わいになるとか。
工程の違いで、様々なウイスキーができあがるというわけ。
同じ倉庫で熟成させるにしても、微妙な温度や湿度の差で樽ごとの味は大きく変わるといいますから、面白いものです。

ですから、グラスを傾けつつ熟成の長い時間を感じてみたり、製法に思いを巡らせたり、その奥深さを味わうというのが、ウイスキー本来の楽しみ方……まあ酔っ払ってしまうと、そんなことはどうでも良くなってくるのも事実なのですが。

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