スコッチウイスキーの起源と歴史を探る!!

最初は修道院で造られていたスコッチウイスキー

アイルランドのウイスキー造りが、スコットランドに伝わったのが12?13世紀。これが独自の発展をとげて、現在のスコッチウイスキーとなりました。

記録に残っている最古のスコッチウイスキーは1494年のものなのですが、このころはビールを蒸留しただけという無色透明の液体。修道院で造られ、もっぱら薬として用いられていましたから、現在のスコッチウイスキーとはずいぶん趣が異なります。
16世紀になると民間にもウイスキー造りが広まっていきました。

密造が、スコッチに欠かせない熟成の工程を生んだ?!

18世紀の前半にスコットランドがイングランド王国に編入されると、ウイスキーへの課税が強化。民間の蒸溜所は税金を逃れるために、ウイスキーの密造を始めました。
完成したウイスキーは樽に詰めて貯蔵される、忘れたころに樽を開けてみると、透明だったウイスキーが琥珀色に変化、芳醇な香りまで放つようになっていた!!

つまり密造が、樽熟成という現在のウイスキーに欠かせない工程を生んだという話、面白いものですね。また、スコッチウイスキーならではのスモーキーな香りは、原料のモルトを乾燥させる際に手近な泥炭を使ったから、これも密造の産物といわれています。

そんな密造酒、実にうまかったらしく19世紀初頭のイギリス国王・ジョージ4世も愛飲していましたが、国王が密造酒のファンでは格好が付きません。そこで税率を引き下げ、蒸溜所を政府公認とすることに。その第1号が今も残る「グレンリベット」なのです。

 

超高級品!!「グレンフィディック1937」

さて、そんなスコッチウイスキーを代表する銘柄といえば「マッカラン」。
こちらは蒸溜所の名前をそのままとっていることからもわかる通り、一つの蒸溜所で造られた原酒だけで構成されたもので「シングルモルト」と呼ばれるものの一種。
アイルランドには全土に、こんな蒸溜所が100近く存在しています。

また「シーバスリーガル」も有名な銘柄ですが、これは個性の強い蒸溜所のシングルモルトを飲みやすく数種類ブレンドしたもの(ブレンデッド)の一種。
中でも高級品は熟成年数21年以上の選び抜かれた原酒がブレンドされ、陶器のボトルに収められた「シーバスリーガルロイヤルサルート」です。

豊富な銘柄が存在する、スコッチウイスキー。
中には超高級品もあるもので、例えば「グレンフィディック1937」。こちらは1937年に製造以来、実に64年間も熟成を重ねてきたもの。1本400万円以上の価格で売り出されたにも関わらず、即完売したという恐ろしい一品です。

マッカラン、シーバスリーガルロイヤルサルート、グレンフィディック。
どれも高価買取が期待できる銘柄ですね。でも……「1937」が持ち込まれた日には、査定が終了するまでしばらくお時間をいただくかもしれませんので、ご了承ください。

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