世界、そして日本のワインの歴史を少しお勉強!!

●太古の昔から、愛されてきたワイン

方舟で知られるノアが飲み、ピラミッドの壁画にも醸造の様子が描かれているというワインは、非常に歴史ある飲み物。
ワインのルーツは、新石器時代までさかのぼることができるといいますから、その古さは筋金入りといってよいでしょう。

始めのころは自生していたブドウを利用して、後に栽培したブドウで造られるようになったワイン。産地の条件は土壌や気候など、ブドウ栽培に適しているということ。

トルコやギリシャ、エーゲ海一帯、後にスペインやドイツ、フランスなど、ワイン造りがおこなわれるエリアは拡大していきました。

そんなワインがヨーロッパ全土へと広まったのは紀元後のこと。
「葡萄酒はわが血」と述べたキリストの登場以来、宗教的な側面を強くしたワインはキリスト教の普及にともなって、ヨーロッパの各地で飲まれるようになっていったのです。

●ルネッサンス以降に急上昇した、ワインの品質

時は流れて16世紀、イタリアではルネサンスが花開きました。
その芸術・文化はフランスへと広がり、同時に美食も伝わると、食と切っても切れないワインも製法や原料のブドウの栽培法も進化。
ワインの品質も、次第に向上していきました。

17世紀になるとフランスのボルドーやブルゴーニュ、シャンパーニュといった、元々土壌や気候などが生産に向いていた地区のワインの名声が確立。

18世紀になると瓶詰め技術やコルク栓が開発され、現在に近い品質のワインが製造されるようになりました。

●信長が口にしていたのは、純粋なワインではない?!

さて、そんなワインが日本に入ってきたのは戦国時代。ザビエルらキリスト教の宣教師の手により持ち込まれました。
織田信長も好んで口にしていたと伝わっており、ドラマなどで西洋風の装束に身を包んだ信長が、赤い葡萄酒を口にするシーンを目にした人も多いでしょう。

しかし、この信長の時代に飲まれていたという葡萄酒、正確な意味でのワインとは少々異なるのではないか? と、いわれています。
なぜなら通常のワインでは、ポルトガルから日本という長距離の輸送に耐えられるはずがないからです。

「え?! ワインって保存性が高く、熟成させたものほど美味しいんじゃないの?」
こんなことを思うかもしれません。しかし、これが正しいのは半分だけ。

熟成をさせるには、それに向いているワインを選ばなくてはいけません。
そして、熟成も冷暗所でなけれないけない。ポルトガルから日本へと向かう船底などは、保管場所としてもっての外なのです。

ですから戦国期の日本に入ってきたのは、ワインにブランデーを加えて、長期の輸送用に耐えられるように造られた「ポート・ワイン」の可能性が高かったとされています。
純粋なワインではなかったのですね。

そして、ポートワインではないワインが日本に入ってきたのは幕末から明治にかけてのころ。明治10年ごろからは、土壌や気候がブドウ栽培に適した山梨県で早くもワイン醸造の取り組みが始まり、その後、何度かのブームを経て、日本でもワインは定着したのです。

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