禁酒法で急成長、カナディアンウイスキーの歴史とは?

★移民もやっぱり、酒が飲みたかった!!

酒と人間は切っても切れない縁で結ばれているようで、新大陸のカナダに渡った移民たちも輸入した蒸留酒を消費していました。輸入するぐらいならば、カナダでも酒を造ればいいんじゃないか? というわけで、最初の蒸溜所がカナダに創設されたのが1668年。これをカナディアンウイスキーの起源と考えるケースは多いのです。

アメリカの独立戦争(1775?1783年)の後には、イギリスからの独立に反対するイギリス系アメリカ人が大量にカナダへ移住。農業生産に従事するようになり、穀物が過剰生産されるようになりました。そこで、これらを原料にした蒸留所が多数設立されることになり、製造が本格化するのです。

ただ、これらは現在のウイスキーに欠かせない樽熟成をおこなっていないもの。現在のカナディアンウイスキーとはかけ離れたものが製造されていたといいます。その後、主に原料としていたライ麦にトウモロコシが加わったり、連続式の蒸留機が導入されたりで、次第に現在のカナディアンウイスキーらしくなっていくのです。

★クセがないのが、特徴なのです

そんなカナディアンウイスキーが大ブレイクしたのは1920年代。
アメリカが禁酒法を施行、国内でのウイスキー製造や輸入が禁止された時。アメリカと地理的にも近かったカナダから大量にカナディアンウイスキーが密輸され、売りさばかれたのです。中でもカナダを代表する銘柄・カナディアンクラブを製造していたハイラム・ウォーカー社は急成長したのです。

その後、禁酒法が廃案になった1933年からは、アメリカでもウイスキーの製造は再開されました。しかし、製造したからといって、すぐに出荷できないのがウイスキー、その間にカナディアンウイスキーはすっかり、定着してしまいました。

人気の理由はライ麦から造られた原酒がブレンドされているものが多く、穏やかな味わいを持っている点。カクテルのベースとしても、個性を主張しすぎないという点でよく使われています。結果、現在カナディアンウイスキーの生産量は、スコッチウイスキーに次いで現在2位となっているのです。

★カナダ土産?! あなたのお家にも、カナディアンウイスキー

カナディアンウイスキーの代表的な銘柄としては、先に述べた「カナディアンクラブ」がありますが、もちろんそれだけではありません。
ムラサキ色の巾着袋に納められた「クラウンローヤル」や、文字通り金色のフサが付いた「マックギネス・ゴールド・タッセル」など、特徴的な銘柄が数多くあるのです。そして、これらの銘柄はカナダ旅行のお土産でしょうか? 昭和時代の古いものが、お家に眠っているケースが多いもの。

お家を整理して出てきたカナディアンウイスキー、もしも飲まないとおっしゃるならば、ぜひ当店に買取させてください。

 

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