【日本酒】而今(じこん)!!!どんなお酒?

「而今(じこん)」について

 

現在、入手が難しい日本酒の銘柄といえば「而今(じこん)」。「純米大吟醸」「純米大吟」「特別純米」など、数種類が製造されており、元々は一升瓶入りで数千円のものなのです。しかし特約店ではすぐに売り切れてしまい、市場で取引されている価格はその数倍!供給が需要に全く追いついていないのです。

こんな而今を手がけているのは三重県名張市の木屋正(きやしょう)酒造、一年間に手がけられるのは一升瓶にして、わずか1万2,000本ほどという小さな酒蔵です。

人気のお酒なのだから、たくさん造ればいいと思いがちなのですが、それをしないのは「袋吊」など昔ながらの製法を守っているから。大量生産をしないのではなく、できないのです!!

而今という読むことが難しい銘柄の由来は、禅の教えにある「今、この一瞬を大切に生きる」という言葉から。そんな思いが形になった日本酒だからこそ、多くのファンが手に入れたがるのです。

 

而今の歴史

 

木屋正酒造の創業は1818年、「ほてい屋」なる酒蔵を創業者の大西庄八が譲り受け、現在の屋号に改めたことに始まります。長い間「高砂」「鷹一正宗」といった銘柄を手がけ、地元・伊賀で販売を続けていたのですが、日本酒の消費量は1970年代をピークに、年々減少、木屋正酒造も厳しい経営環境にさらされていました。

そんな中、6代目の杜氏兼蔵元として就任したのは大西唯克。但馬杜氏のもとで修行を終えた彼が而今の銘柄を立ち上げたのは2005年。

原料となる酒米の田植えからたずさわる、少量ずつ米を洗う、麹を手作りする、ゆっくりと発酵させるなど、手間を掛けて造り上げられた而今は旨さが受けて大ブレイク。木屋正酒造の名前は全国に知れ渡るようになりました。

それでも、いたずらに生産量を増やすこともなく、丁寧な酒造りを続けているのが木屋正酒造。

日本酒ファンを嘆かせる品薄状態が解消されるのは、まだまだ先のことのようです。

 

而今の査定時の注意点

 

一般に賞味期限はないとされる一方で、とてもデリケートなのが日本酒。純米にこだわる而今なら、なおさらなのです。製造されて以降、日々風味が衰えてしまいますから、査定に出すときに気をつけていただきたいのが時期。手に入れたらすぐに、査定に出してください。飲もうかどうしようか迷って、時間がたってしまうと買取できなくなりますのでご注意を。

また手元にある而今が現在販売されていない銘柄だから、価値が上がるかも?と思ってしまうのは大間違い。原料となる酒米の種類によって、製造される銘柄も変化するのが而今ですから、販売されていない銘柄もいずれ店頭に並ぶものなのです。コレクションしておいても、値段が上がるどころか、買取不可になる可能性があるのが而今。これは日本酒全般に言えることなのですが。

また、わずかな期間でも保存場所には気をつけてください。

フレッシュな風味が命の而今は、暑いところや直射日光を嫌います。

査定に出されるなら必ず冷暗所、できれば冷蔵庫で保管することをおすすめします!!!

 

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