生まれてはじめて読んだビロードのうさぎ
こんにちは。千葉県柏市のゲンキの平和堂でリユース事業を行っているリユースの僕こと辻村康です。つじむらこうです。
今日はクリスマスイブイブです。(最近そういう言い方をしなくなったような気がしますが)おかげさまで今日は出荷が大量に出まして、午前中はフォローで会社行ってました。今日もみんなと会えて嬉しい。何と言ってもみんななんだかんだと色々話してくれるので、こちらも嬉しくてついつい会話してしまいます。こんな買取があったとか、売り場をこう変えたから見て欲しいとか、これをやっていいかとか、本当にうざいくらい(笑)なんだかんだと報告してくれるのがありがたくまた面白い今日この頃です。
そんな感じで、先日1冊の絵本を初山さんから手渡されて、これはいい絵本だからもし読んだことがなければ読んでくださいと言われて、午前中の出荷がひと段落したので帰る前にそういえばあの絵本を読んでみようかなと軽い気持ちで手にとって読んでしまったのですが、これがマジでやばかったのでブログに書いてみることにしました。
マジで涙腺が破壊
35を過ぎたあたりから、めちゃめちゃ涙腺が弱くなり、涙もろくなったのですが、40を過ぎてからは更に超絶やばいです。そんな訳で自分のデスクで読み始めたらもうどんどんウルウルしてきて、やばくなったので二階に行って一人で最後まで読んで号泣してしまいました。でもそのあとめっちゃ色々考えました。
で、このうさぎは幸せだったのだろうか?とか、切ない再会シーンに想いを馳せて、なんともいえない気持ちになってたりするのは如何してなんだろうとか、「本物」とは一体どういうことなのだろうかとかね。そういうことを考えてみたりして。自分の過去飼っていた動物達のことや集めたおもちゃのこととか思い出したりして。
それとは別の文脈で、人知を超えた力=人間の上位存在について西洋的アプローチで説いていると言えば言えると思うんですが、何はともあれ、感情が動かされて、そこに描かれている世界と自分の住んでる世界が地続きだって感覚(例えば、自分のぬいぐるみを大事にしようとか。自分の飼っている動物をもっと大切にしたいと感じるような自分の住んでいるこの絵本世界とが直結しているという感覚)が芽生える作品が優れたエンタメだと思っていて。この作品はまさにそれで。大人も子供もそういう感覚になるんだと思う。だから支持されるわけで。
大半の人は感情で生きていると思う
でも思うわけです。この本を読んで熱くなった人もきっとすぐに忘れてしまうんじゃないかなーと。自分ももちろんそうです。それってやっぱりいっ時の感情なんだと思うのです。それが悪いとか価値がないってことじゃなくてね。(感情を動かす作品や人やあらゆる出会いがあってこそ)人ってやっぱりそういう感情に支配されて生きていると思うわけです。人である以上は。だからその感情を「」に括って、それを超えて取り組みたいミッションだったり実現したいビジョンだったりが生まれてくることによって、はじめて習慣的な行動に落とし込まれていくんで。だからこそミッション的に生きることが重要だなと。
こういう作品と出会ったり別れたりする僕らの仕事はエモい
そんなこんなしてたら、このエモーショナルなアート作品が旅立って生きました。
これもエモい。マジでエモい日常ですわー(笑)
だからやっぱ人は解釈と感情で生きているんだなー。つまりいい解釈をしてもらえるようにしたいし、特にお店とかやってたら何をいくらで売ってるかっていうより、その佇まいと誰がそれをやってるかってことが重要な時代にどんどんなってるんだから、行くことに価値を感じてもらえる店であり、会うことが楽しい人であり、友達に遊びにきなよって誇れる素敵なお店作りをしないといけないとつくづく思う。友達を呼びたい店っていうことね。
僕らがどう思うかじゃなくて、お客様が居心地がいい店じゃないと。そういう視点。
今はただただカオスでしかないな。課題です。
オススメの絵本です
ちょっと寄り道しましたが、要するに、「ビロードのうさぎ」は様々な人や物がそれぞれの視点で世界を捉えている物語で、誰の視点から見るかによってこのうさぎの見え方も一つではないということを感じるし、だからそういう他者の視点の存在を認知させてくれる作品でした。
クリスマスのプレゼントに子供にも大人にもオススメです。
本日お伝えしたいことは以上です!