マイルスデイヴィス クールの誕生
帝王と言われるジャズ界の北島三郎こと、マイルスデイヴィスをめぐるドキュメンタリークールの誕生を見てきましたー
マイルスデイヴィスは光と闇のコントラストが痛いほど鮮烈なのね。変わり続けて過去を振り返らない。今、今の自分の音楽にしか関心がないという。まさにjazzの即興とは再現不可能な今そのもの。ジョナスメカスの日記映画の一コマがインサートされてたのが懐かしかった。良作でした。#クールの誕生 pic.twitter.com/EeNLrHPhra
— 辻村康|リユース専門家|みっけ柏|Reusearch|を準備中 (@kotsujimura) October 23, 2020
光と闇のコントラスト
ファンクやhip hopなどへの接近があった後期のサイケデリックというか、めちゃめちゃ派手で原色使いのファンキーなおじいさんって時代はよく見てたので知ってたのですが、40年代50年60年代あたりのスタイリッシュな仕立ての良いスーツを着てるマイルスが異様にカッコよかった。こんなに正統的なおしゃれな人だったんだなーって感じ。シャドーボクシングのシーンがなんども挿入されてたように体鍛えてるからカッコいいんんだこれが。スーツがめちゃめちゃ似合っててまさにクールです。スタイリッシュなのよね。
チャーリーパーカーと出会い、みるみる頭角を現すマイルスはニューヨーク52番街でスターダムにのし上がっていきます。しかし、アメリカの光と闇と呼応するように、人種差別、麻薬問題、暴力、が彼のまわりを取り巻いていくのでした。。。
他人には関心がない
マイルスは自分の出したい音、自分が今演奏したい音楽のことしか考えていない。つまり他人には関心がまるでない。そんな風に作品の中で彼の人柄に触れていますが、それってつまり、途方もなく孤独ってことだよなって思った。さみしくないすか?他人に関心がない状態って。でもそれが芸術家なのかもしれないし、その孤独に耐えうる人だけが一流の芸術家たりうるのかもしれないなと思ったりして。作品の中でもたくさん彼の写真が使われていますけど、笑ってる写真ってほんとに少ない。あの眼光鋭いまなざしを向けられるとちょっと怖いですw。
昔の曲をやりたくない
彼は過去の自分の作品に一切興味がなく、家にも自分の作品は無かったと言います。つまり、今自分が取り組んでいるものにしか興味がないという。その態度ってまさにインプロヴィゼーション(即興演奏)の緊張感と快感に生きるジャズトランペッター的態度なのかもしれないなーと。再現不可能なたった「今」にしか価値はない。そんな態度に感じます。
誰かに似てる
そんなマイルスの表情をずっと見てて、この人って誰かに似てるよなーってずーと考えてたんですが、自分の中で一つの答えが出たので、ご報告させていただきます。
三上博史だぁ!
本日お伝えしたいことは以上です!