宅配クライシスを乗り越えろ!
こんにちは。辻村です。
昨日は提携ロジスティックスでもあるイーロジットさん主催の戦略物流セミナーに参加してきました。
いわゆるヤマトショックに端を発した宅配クライシスを経て、今後どのようにすれば、日本の宅配サービスは最適化されるだろうか?ということを考えるセミナーでした。
ぜんぜん減ってない再配達問題
その中でも驚いたのが、再配達率が悪化しているというデータ。のど元過ぎればなんとやらなのか、結局全然減ってないばかりかむしろ増えている。これじゃあコストを下げるなんて到底無理ですよ。それから、個人的に感じてるのが、宅配ボックスの規格がまちまち、開け方もまちまち問題。統一しよう。こういうところを国がカジ取りすればいいと思われますのですが。後になればなるほど統一できなくなるからねー。これって社会課題なわけだから、新しい仕組みで回るように一気にエイッてカジ取りして移行しないとうまくいかないんだけど、日本人そういうの得意じゃん?って思うんだけど。だって宅配サービスってインフラじゃん。配送大手が経営がうまくいかなくなったら大変なんだよ、みんなが。消費者全員がその影響を受けるわけだから。だから買う人も、売る人も、運ぶ人もみんなで協力せにゃならんということ。
実は伸び悩んでいる出荷数
日本のECの伸びは、2015-2018年の3年で1.14倍です。急速に鈍化しています。総量が減っていて、かつかなりの物量がアマゾンサービスプロバイダーにシェアをうばれていて(今は全体の42%がサービスプロバイダー)大手は人件費が上がって、物量が減っているので、赤字になってしまっています。そして全体のECの出荷量自体が伸び悩んでいる実態。それは送料の値上げなどとも無関係ではありません。当然。そういうスパイラル。荷主も送料を上げざるをえなくて、そのことにより消費者の買い物はシビアにならざるをえず、人手が足りない大手は人件費を上げて総量を減らす。それが今のECを取り巻く環境だと思います。
今出来ること
まず、再配達問題を無くそう!ということで、出来ることをそれぞれがやるしかないと思います。確実に受け取れるところで受け取るとか、確実に受け取れる時間帯を指定する、コンビニで受け取る、宅配ボックスで確実に受け取るとか。荷主はウケトルアプリを導入してお客様を啓蒙しつつ、運送会社各社と協力してパートナーシップを築く、あるいは今の配送クオリティを見直すとか、色々打つ手がたくさんあるなと。そのことをとても感じてかえってきました。まずは出来るアクションからすぐに始めることが大切と思う。
僕らもサードパーティロジスティクスとの関係性や付き合い方も含め一旦ゼロベースでこの『ロジスティクス』と『デリバリー』の問題を再構築する良きタイミングととらえました。出来ることはまだまだある。やるかやらないか。それの積み重ねしかないと思います。
頼ってちゃダメよね。ほんと。
やれる方法でやるしかないんだから。#宅配クライシス pic.twitter.com/Vtq5qBKIX7— 辻村康 柏みっけ リユースで世界を豊かにする (@kotsujimura) October 17, 2019