雨の日に自転車で走る機会はほとんどありませんが、走行中に雨が降ってきたり、通勤や通学などでレインウェアを着用して走ったりすることはあります。
悪天候時には、通常よりも危険がいっぱいなので注意して走らなければいけません。
では、どのような点に気をつけて走ればいいのかについて解説していきます。
悪天候時の自転車走行で注意する点
雨が降っているときなどに自転車で走る際には、主に以下の点に注意してください。
・ブレーキ
・スリップ
・視界
では、この3点について詳しく解説します。
ブレーキ
雨が降る中で走るとブレーキの効きが悪くなります。
濡れた状態のブレーキシューとリムの摩擦が小さくなるため、同じ力でブレーキをかけても制動距離が伸びてしまいます。
そのため、悪天候時はいつもよりもブレーキのタイミングを早くしなければなりません。制動距離が伸びることを想定して、停止・減速を行ってください。
また、スピードを出し過ぎると急に止まれなくなってしまいます。悪天候時にはスピードを控えるという点も重要です。
雨天時はブレーキシューが急激に減るので、走行前、走行後のブレーキシューの点検はしておいた方が良いでしょう。特にスポーツ車の場合は必須と思います。
スリップ
濡れた路面はスリップしやすく転倒するリスクがあります。
アスファルトやコンクリートなどいつもより滑りやすくなっていますし、特にマンホールや車道外側線や横断歩道などの白線は非常に滑りやすいです。
いつもと同じ感覚で走っていると思わぬところでスリップして怪我をする恐れがあるので注意して走りましょう。
自転車は通常車道の左端を走りますが、そこには側溝があることが多いです。側溝に安易に乗るとスリップしたり最悪の場合、側溝にタイヤが挟まって転倒することもあるので注意してくださいね。
視界
悪天候時は晴天時よりも薄暗く、雨も降っているので視界がかなり悪くなります。
ライトを点灯させて視界を確保すると共に、スピードは控えて周囲を確認しながら走ってください。
また、雨滴が目やメガネのレンズが濡れて視界を悪くしてしまうこともあります。
キャップなどをかぶって目の周りが濡れないようにしましょう。
目に雨が入ったりして視界が無いときは、焦らず自転車を止めて雨宿りしながら様子をみるのも手です。何より安全を最優先にしましょう。
悪天候時はいつもよりも注意して走らなければ怪我をしてしまいます。
「ブレーキ」「スリップ」「視界」の3点を意識しながら事故のないように走ってください。