広がる日本酒ブーム
ジャパニーズウイスキーが海外でも受賞されたり、人気ランキングの上位に食い込むなど注目されているのと同じように、日本酒もまた外国人に密かなブームとなってきています。
海外でのヘルシー志向で日本の和食が広く知れ渡る中、和食をさらに楽しむペアリングとして日本酒が選ばれるのはもっともでしょう。さらに、海外の熱狂的な日本酒ファンが個々に日本酒の魅力を発信していることも、SNS・インターネット時代では強く影響をもたらしていると考えられます。
2013年からフランスの首都パリで毎年開催されている「Salon du Sake(サロン・デュ・サケ)」では、日本酒や日本の飲料が多数紹介されており、日本酒への認知度も飛躍的に増えました。フランスの日本酒輸入量も加速が続いています。
近年では、日本国内の観光ツアーの一部に酒蔵めぐりや日本酒の試飲が組み込まれていたり、日本酒を求めて旅行に来る外国人観光客も多く見られます。
そんな中、日本酒の海外流通を目指し企業として立ち上がったのが「獺祭」を製造販売する旭酒造株式会社です。
「フレンチの神様」ジョエル・ロブションとのタッグ
2018年6月、旭酒造はジョエル・ロブション氏とタッグを組み、「Dassaï Joël Robuchon(ダッサイ・ジョエル・ロブション)」 がオープンしました。
店舗では、日本酒愛好家のフランス人だけでなく、これまで日本酒を知らなかった人へのアプローチとして日本酒を使用した洋菓子やパンが提供されています。また、ほぼ全種類の獺祭が置かれているバーやティーサロン、レストランなどが併設されており、いつでも獺祭を楽しむことができます。日本からパリへ訪れた際は、獺祭ファンなら立ち寄ってみたいお店の一つですよね。
獺祭は、洋梨や青リンゴのようなフルーティで爽やかな香りが特徴です。飲む際も、小ぶりのワイングラスに注ぐことがメーカーよりオススメされており、ワインのように嗜むことができるのも、外国人に受け入れやすい理由のひとつかもしれません。
おわりに
留まるところを知らない日本酒ブーム。
もしも海外の友人に贈り物をするなら、手土産を用意することになったら。日本のお土産のひとつとして「日本酒」を選択するのも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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