エアコンVSヒーター 冬場をおトクに暮らすなら?

寒い冬、お部屋で快適に過ごしたいけれどできれば電気代を節約したい‥‥。そんな時、エアコンとヒーター、果たしてどちらを使うのが賢くおトクなのでしょうか?
一般的なお部屋の場合の比較をご紹介します。

ヒーターとエアコンの光熱費を比べてみると…

まず、前提としてエアコンは電気で稼働するもののみですが、ヒーターには灯油、ガス、電気の3タイプがあることをおさえておきましょう。
一般的な室内をヒーターであたためる場合、1時間あたりの光熱費は、安い順から灯油を使うファンヒーター、ガスファンヒーター、電気を使うセラミックファンヒーターとされています。

石油ファンヒーター(灯油):約7〜23円/1h
ガスファンヒーター:約14円/1h
セラミックファンヒーター(電気):約16〜32円/1h

それぞれのサイズやパワーにもよりますが、1時間にかかる光熱費はおよそこのくらいです。
なお、石油ファンヒーターの場合、光熱費としてかかるのはほとんど灯油代。そのため、灯油の料金が高騰すれば光熱費も同様に変わってくるでしょう。

一方、エアコンの光熱費は1時間あたり約5〜6円といわれています。エアコンは冷房よりも暖房の方が光熱費が高くなりますが、それでもヒーターより安いのですね。

とはいえ、これらの暖房器具の光熱費はあくまで目安です。二重窓で室温が保たれやすい空間なら暖房効率が高いでしょうし、木造とコンクリート造りでも部屋のあたたまり方には違いが出てきます。

人の温度の感じ方によっても光熱費が違う?

人の温度の感じ方によっても光熱費は変わってくる可能性があります。
たとえば、エアコンは特性上、上の方に暖気がたまりやすいため、設定温度を高めにしないと部屋があたたかく感じないという人もいます。一方で、セラミックファンヒーターで短時間足元をあたたかくすれば、全体をあたためなくても快適に過ごせるという人もいるでしょう。
この両者を比較すると、設定温度の高いエアコンを長時間稼働させる人の方が、セラミックファンヒーターを短時間使う人よりも高い光熱費を請求される可能性があります。

このように、暖房器具のチョイスはケースバイケースで、唯一絶対の正解はありません。寒い冬をおトクに乗り切るために重要なのは、惰性で同じ暖房器具を使い続けるのではなく、数年単位で見直しをすることです。生活スタイルが変わったり、家族が成長したりすることで、必要な暖房器具にも違いが出てくるでしょう。
また、省エネ機能を備えた新しいモデルに買い換えた方が、月々の光熱費がおトクになることも。いずれにしても定期的な暖房器具の見直しがおトクへの近道です。