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サン・ラーの SPACE IS THE PLACE 地球に居場所がない人たちへ

サン・ラーに興味がない人というか知らない人には全然どうでもいい映画だと思うのですが、1974年のカルト映画「サン・ラーのSPACE IS THE PLACE」を見てきました。

 

サン・ラーは酸辣湯麵と無関係

まずサン・ラーはフリージャズというカテゴリでその作品がレコードショップに並ぶ(あるいは在庫がない)ミュージシャンで、自身の名前を冠したサン・ラー・アーケストラを率いたことで一部に熱狂的な信者(あえてそう呼ぶ)を持つ太陽神で、土星人です。(自分は土星人と言っていた)各国のレーベルから膨大な録音物をリリースしていて、その全体像をとらえるのは難しいと言われる伝説的な人物で、見た目もさることながら、その楽曲のパワフルさ、自由度、ジャンル横断度、黒さ、スペイシー度、エジプト度、がハンパないことでも知られる比べるものがない音楽家です。

 

 

ブラックスプロイテーション映画とは何かが違う

1970年代になると、ハリウッドの公民権運動の一環として黒人の俳優、監督、プロデューサーなどが集まり黒人の視点で黒人の観客を想定して作られた作品が登場します。これらはブラックスプロイテーション映画と呼ばれました。代表的な作品としては、カーティス・メイフィールドのサントラがあまりにも有名な『スーパーフライ』や、『シャフト』、『110番街交差点』やパムグリアがカッチョ良すぎる『フォクシー・ブラウン』などが有名ですが、71年から76年ごろまでで約150本ほど制作されました。

 

この『SPACE IS THE PLACE』も1974年作なので、年代的にはその頃の作品ということになりますが、(ブラックスプロイテーション作品の多くが、暴力やギャング麻薬犯罪と言ったテーマを扱い、ともするとネガティブな一面をクローズアップすることで批評家から批判され、そのことによって急速に終息してしまいます。)これらの諸作とはちょっと方向性が違っちゃってます。行きつくところが宇宙なので。

 

物語は、サン・ラと監視者の対決という形で展開していきますが非常にストレンジなムードが延々続きます。まず、この宇宙船はなんなんでしょうか。宇宙船でいいのかな?

タランティーノが大喜びしそうですが、そもそもこのあらすじを読んでもよくわからない。

土星から降臨した太陽神であり、宇宙音楽王であり、大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは音楽を燃料に大宇宙を旅するなか、地球と異なる理想の惑星を発見した。ただちに地球に帰還、ジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動で黒人移送計画を立てるが、その技術を盗もうとアメリカ航空宇宙局「NASA」の魔の手が迫る。

 

いや、NASAの魔の手って完全に悪者(笑)どう考えてもサン・ラーが侵略者的な物語なのに(笑)

まあこんな感じなんですが、物語はサン・ラー 対 監視者の対決を軸に、ビザールでストレンジな原色のエピソードが幾重にも折り重なっていき、カオティックですが、とりあえず、なんとかなります(笑)

 

カオティックなのに、グッとくるキャッチーなメロディがポンと現れる彼の音楽同様、不思議なとっつきやすさわかりやすさがあります。サンラのおじちゃん!って呼びたくなるような。でも笑わないし、意味不明なこと言ってるという。うーん、非常に見た目はアレだし、周りにいる人たちもかなりアレだけど、でもなんか、悪い人ではなさそうだね。よくわかんないけど(笑)

 

でもきっと周りの大人達は言います。

 

「あの人とは関わっちゃダメだよ!」

 

世の中、そんなもんです。

 

それでも行ったことないところに行きたい!もしくは地球には居場所がないから宇宙へ行きたい!そんな冒険心と1800円のある方は劇場へ。彼の音楽も聴いてみてください!

 

 

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COO、酒部部長、みけキャン副部長 「中古品、二次流通品、損害品、残置品を買取し、最適な市場に戻していく事で、社会的課題を解決する。」をテーマにリユース事業をやってるのと、レコード収集、キャンプ、映画鑑賞がライフワーク。世界一好きな映画は、トビー・フーパーの『スポンティニアス・コンバッション』。

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