記録メディアの逆襲!! 音楽ソフトはまだまだ宝の山なのです ーオープンリール編ー
こんにちは。僕です!
僕はオーディオとかのバイヤーなんですが、オーディオってハードですよね。で、ハードはソフトを再生するためのツールなのですが、今音楽はソフトからデータに移行していて、さらにコピーする費用もかからないので音楽ソフトのモノとしての価値は著しく低下したと言って過言ではないと思います。というか、音楽が純粋に音楽としてしか存在しなくなったというか手に触れたりジャケットだの盤だのが存在しなくなったわけです。だからCDとかは一番微妙な立場にいるなと思います。
僕が小学生の時にさっそうとデビューして時代の最先端を走っててみんなが憧れたCD。
レコードやテープと違って劣化しないという革新性もテクノロジーが進化して、そもそもディスクとか必要なくなって、アルバムが丸ごとダウンロード出来たり、ハイレゾ音源が配信で手に入ったり(手では触れないけど)ってなった時に、じゃあCDを買う理由って、モノとして所有したい、ファンだからとか、同じCDをたくさん買わせる謎の商法が出てきたりと、その音楽を聴くためにCDを買うっていうか、なんかその外側の理由がCDを買う動機になっていたりするんだろうなと思うのですが、それがいいとか悪いとか思ってるわけではなく、20世紀は圧倒的に録音芸術の時代でしたが、今はその場でその時にしか体験出来ないライブパフォーマンスの価値が高くなる時代なんですよね。そりゃそうだよね。コピーできないモノが価値が高いに決まってますよね。なんでも容易にコピー出来る時代において。
ここまでグダグダ書きましたが、何が言いたいかというと、そんな状況でも、その価値を高め、レアリティもうなぎ上りな音楽ソフトも中にはあって。それが今日ご紹介したいオープンリールです。若い方は全くわからないと思いますが。
デカいし保管に気を遣うしめんどくさいけど、高音質。それがオープンリール
デカいし、かさばるし、ヨレたり、カビたりと保管にも気を使うオープンリールのテープですが、じゃあなぜオープンリールがいいのでしょうか?と言えばそれはもう音質がいいからです。レコード盤は低域と高域を溝に記録する過程でカットされる領域がでてきますが、オープンリールで録音されたデータはほとんど失われることなく記録できるためです。ですから、マスターテープってテープに録音されたものをレコードにプレスしていたわけです。
でもまあそれは昔の話であって、今オープンリールのテープなんてだれも求めてないんじゃないか?と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は今もコアな音楽ファンの間では非常に人気の高い記録メディアなのです。
実際にこうやってプレイするとほんとにリアルで厚みのあるサウンド。音の粒立ちがまるで違う。こういう立体感はアナログでしか出せないんじゃないかなーと思います。どんどんデジタル化していく中で、こんな仰々しいデッキにテープをかけて、アンプを通してスピーカーから出力された音楽を聴くっていう行為は非常に魅力的に感じます。
だから自分にとって価値がないかもしれないオープンリールのテープも世界のどこかには探している人がいるかもしれなくて、特にジャズやクラシックの領域でオープンリールのテープを探しているマニアの方はいらっしゃるので、不要となったオープンリールのテープは捨ててほしくないのです。何千本あっても買取査定します。もちろん中古市場になかなか出てこないレアリティーの高いテープは買取金額は高くなるのですが、1本では金額をお出しすることが難しいテープもまとめてなら金額をお出しすることが出来ることがほとんど。なので、まずはお見積りを試してみてほしいです。
ヤフオク実績で見るオープンリール
とはいえ、本当に売れるのかしらと思うと思いますので、我々の販売実績を公開しますね。
ジャズジャイアント
まずはやはりジャズジャイアントの作品。国内版で帯付きです。テープの世界も帯付き重要です。
大好きなビルエバンスのもちろんいい値段です。これも国内版。この辺はもう神格化された存在の人気の高い作品なので、いい値段になるのは当然と言えば当然かもしれません。
メタルリールこそ売れる
カセットテープもそうですが、オープンリールテープも当然左から右へとテープを読み込むことで音を出すわけなので、テープが巻かれたリールと、空のリールが必要になります。その空のリールもメタルリールであれば、非常に高値になるのです。こんな風に。
空のリール2本で10,000円で販売出来ました。なのでこのリールだけがあった場合、捨てないでください。もったいないですよね。探している方がいます。だってもうどんどんなくなる一方のものだからね。作ってないから減る一方なわけですから。ほしい人は本当にほしいのです。
まとめると売れる
1本だけだと買取が難しいものも、まとまってると買取出来ますと言っているのは、こういうことなのですが、なかなか個体が少ないオープンリールテープはなかなか集めたくても集めるのが難しいので、まとめて出てくるとけっこう高く競り上がっていく傾向があります。なので単体で難しいものはまとめて売る、まとめて買取をする、そんな風にしてお断りしないように出来る限り頑張ります。
記録されていないものも需要があります。
オープンリールも再生するだけじゃなく録音することもできます。乱暴にいうと、カセットテープをバカでかくしてテープむき出しになっているものだとすると理解しやすいのですが(世代的にそれでは理解できない人もいるwww)、テープなので録音もできます。なので貴重な未開封品未使用品はやはり人気があります。そして、驚くべきことに、録音されたものであっても数がまとまってあれば買取可能です。
オープンリールで音楽を聴いてみよう!
実際に鳴らしてこそ価値がある。音楽の入れ物としてのオープンリールを鳴らしてみるとこんな感じ。JBLのランサー101とかで聴きたい贅沢なヴィンテージサウンド。デッキに灯が入ってテープが回り出すとどうしてこうもワクワクするのでしょうか。
トムジョーンズのカバー
トムジョーンズの名曲カバーで、午後も陽気に頑張ろうって感じで最高です。#みっけオーディオ pic.twitter.com/j3DI6BotJd
— 辻村康 柏みっけ リユースで世界を豊かにする (@kotsujimura) 2019年1月28日
ジャズクルセイダーズのファンキーな熱気
アカイのオープンリールにジャズクルセイダーズをセットして回してみると、なかなかクールでした!いろんなやつ試してみます!#柏みっけ#みっけオーディオ pic.twitter.com/JDGWeuMQEw
— 辻村康 柏みっけ リユースで世界を豊かにする (@kotsujimura) 2019年1月22日
オープンリールはコアなファンに高い人気のある記録メディアです
というわけで、オープンリールの記録メディアとしての特徴や相場感、実際に鳴らしてみるとこんな感じですってところを見てみて感じるのは、やっぱりモノとしてカッコいいですよね。あのテープが巻かれていく感じやデッキの回る音、そして一仕事感。テープを取り出して、セットして、テープをかけて、再生し終わったら巻き戻し!めっちゃ手間(笑)でもその一仕事感に充実があるのがタップするだけで音楽を再生できる時代の贅沢というものかもしれず。
音楽との付き合い方は人それぞれ、何がいいとか悪いとか無いので自分のスタイルで楽しめばいいと思いますが、オープンリールデッキも、テープも捨てないでリユースしてほしいってことです。それを探している人がいるかもしれないし、どんどん数が減っていくものなので、大切に出来る限り大切に扱って、いいものを残していきたいなと、そんな風に思っています。
本日お伝えしたいことは以上です!
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