2020年1月9日
コールマン、ガソリンランタンの歴史
アウトドアに興味のある人であれば、もはや知らぬ者はいないであろうブランドのコールマン(Coleman)。世界中に愛用者がいるこのブランドが有するガソリンランタンには、シリーズごとの歴史も深いものです。
USAモデルのジュニア・シリーズ
コールマンが1930年代に初めてシングルマントルのランタンを作った時、この世に流通したのが「ジュニア・シリーズ」と呼ばれるモデルです。
コールマン博物館「ジュニアシリーズ」:
http://www.gps-ol.com/s242_243_247.htm
トップ部分の丸みが特徴であるこのシリーズですが、初期型では丸みを帯びていなかったことが写真を見るとわかります。丸みを帯び始めたのは第二世代のモデルからで、全体的な形状はそれ以降大差はありません。
タンク部分の塗装が40年代に販売されたモデルのみ緑になっているのがポイントです。
カナダで大きなシェアを誇ったModel 335/635/639
コールマンのガソリンランタンは、実は国によって販売されていたモデルや時期が異なっているのも特徴です。
コールマン博物館「Model 335/635/639」:
http://www.gps-ol.com/s335_635_639.htm
Model 335はカナダで愛用され続けたハイパワーモデルで、マイナーチェンジを繰り返しながら親しまれてきました。70年代後半にはタンク部分が緑の335が日本でも流通し、その後継機となる635は日本のクラシックシリーズでも復刻されたほどの人気を誇るモデルです。
コールマンの顔、Model 200A
コールマンを代表するランタン、Model 200Aは1951年に誕生しました。
コールマン博物館「Model 200A」:
http://www.gps-ol.com/s200a.htm
当時はトップ部分が赤色、タンク部分が緑塗装の鉄というツートンカラーが印象的でしたが、その後は赤のモノトーンの時代が続き、70年代や80年代には緑や黄色のモノトーンモデルも販売されています。
現行のシングルマントルランタンはModel286で、Model 200シリーズはすでに生産を終了しています。
しかしながら90年代のアウトドアブームの尾をひく形で、今もベテランの愛好家たちの間では200Aモデルを懐かしむ声もあります。
おわりに
ランタンとは一言で言ってもそれぞれの製品に歴史はあるものです。機能の変化はもちろんですが、そのビジュアルの変遷を追ってみると、また違ったアウトドアの楽しみ方が見えてくるかもしれません。
genki-heiwado
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