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【 2017/8/1現在買取価格 】
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ウイスキーといえば欠かせないのが樽熟成。樽の中で長期間、原酒を寝かすことによりウイスキー独特の風味や色が生まれるのです。スコッチウイスキーで主に用いられるのはシェリー樽、シェリー酒を熟成させていた樽を用いることで、フルーティな風味が生まれると考えられています。ジャパニーズウイスキー造りの現場でも、当初はシェリー樽を輸入して使用していたもの。しかし第2次世界大戦が始まると、その入手が困難になったのです。
そこで、代用品として用いたのがミズナラ樽。深い味わいの中に、どことなくフレッシュさを感じさせるミズナラ樽の風味は、ジャパニーズウイスキーを特徴づけることになったのです。もちろん現在でも、シェリー樽やバーボン樽で熟成されたジャパニーズウイスキーは販売されています。しかし本流は飽くまでもミズナラなのです。
「ニッカウヰスキー」の創業者、竹鶴政孝氏の例を引くまでもなく、ウイスキーに取りつかれると、ちょっと常人では理解できない次元まで到達してしまうものなのですね。
だって、考えてみてください。
増産したくてもできずに、倉庫には数10年後の出荷を待つ原酒が積み上がっていくのみ、という商売ですよ。そりゃあ、普通の人には務まらないと思うのです。
俄然注目を集める「イチローズモルト」を手がける、ベンチャーウイスキー社の肥土伊知郎氏も、ウイスキーに取りつかれた一人。
彼が生まれたのは、ウイスキーの生産も手がける歴史ある造り酒屋だったのですが、経営が困難になり、他の酒造会社に買収される憂き目に会いました。
その結果、切り捨てられることになったのが、ウイスキー部門。
「このままでは20年の熟成を経た、ウイスキー樽400個を廃棄せざるを得なくなる!!」
土肥氏が引き受け先を必死で探したところ、福島県・笹の川酒造が引き受けてくれることに。つまり、この酒造会社がなければ、現在のイチローズモルトはないということですね。
肥土氏は笹の川酒造の協力の下、ウイスキーづくりに取組むことを決意します。
ですから、最初期のイチローズモルトのラベルには「製造販売元/笹の川酒造」と入っているもの……このころのボトルには現在、大プレミアが付いています。
造り酒屋に生まれて、醸造科学を学び、ウイスキーの本場・スコットランドへの留学経験もあり、サントリーでの勤務経験もある……経歴からして竹鶴氏とそっくりな肥土氏は、2004年にベンチャーウイスキー社を立ち上げました。
最初はできあがったウイスキーのボトルを手にバーを売り歩く日々、しかし2008年には現在、イチローズモルトを製造している秩父蒸溜所を完成させたというのですから、素晴らしいものです。
そして、できあがったイチローズモルトは海外のコンクールで注目を集め大ブレイク。
中でも世界中のウイスキー好きが愛読する「ウイスキーマガジン」の特集で「ヴィンテージシングルモルト1998」が銀賞、「カードシリーズ・ダイヤのキング」が金賞に輝いたのが人気を決定づけました。
以来、イチローズモルトは予約を受け付けると即完売、プレミア必至というブランドになっているのです。
まあ、ラインナップが豊富なのがイチローズモルト。
例えばカードシリーズはシングルカスク、つまり一つの樽で熟成されたものだけで造られていたりしますから、一つ一つ味わいが違う、さらに大量生産はできない……まあ、全てがそんな調子ですから、そりゃあプレミアが付くのは当然という気がします。
ですから、まあ入門編の「イチローズ モルト&グレーン ホワイトラベル」以外なら、ほぼプレミアが付いているのがイチローズモルトなのです。
ですから、お家に手を付けていないイチローズモルトがあるという人は、実にラッキー。
すぐに、私たちに買取らせてください。
もしも楽しみにとっておいてあるというならば、無理にとは申しません。
でも、ひょっとして? と思われたなら買取価格の査定だけでも、ぜひどうぞ。