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ペドロコスタのヴィタリナ見ました。

ペドロコスタの新作ヴィタリナを見てきました。凄かったマジで。凄かったよ。というブログです。

 

青山真治監督が、ユリイカを完成させた2000年。なんのイベントだったか覚えてないのですが、(たしかアテネフランセで)カンヌから帰ってきた青山監督が
凄いものを見た。とお話されていたのが、ペドロコスタの「ヴァンダの部屋」でした。とにかく何も起きないのだが、目を離せなくなったと。それはもはや小津にも通じるという言葉も聞かれた記憶があります。
そして、なんのイベントだったかは忘れてしまったのに、ヴァンダの部屋の話はちゃんと覚えてるという。20年前の話ですからね。

あれから20年

ペドロコスタの最新作が遂に公開になりました。その名は『ヴィタリナ』その物語は、ヴィタリナの夫の埋葬を終えた男たちが墓からの帰り道を捉えたショットからはじまります。(スタンダードサイズ!)アフリカの小さな島国カーボベルデ共和国で夫から呼ばれるのを待っていたヴィタリナは、亡き夫の訃報を受けて、はじめてリスボンにやってきます。そんな風に物語ははじまるのですが。

 

 

凄かったなー。ほんとに。電気のない狭い部屋でヴィタリナの独白というか亡き夫に語り掛ける言葉が響いて消えていきます。深い陰影と差し込む光。その過酷な運命を生きるヴィタリナを演じるのは、ヴィタリナ・ヴァレラその人。虚構と人生、ここ(リスボン)とそこ(カーボベルデ)、この世とあの世がこのような出鱈目さで直結して、嘘のように解放される。ストローブ=ユイレを思わせるラストの余韻を感じながら渋谷を後にしました。いやー素晴らしかったなー。

 

 

 

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COO、酒部部長、みけキャン副部長 「中古品、二次流通品、損害品、残置品を買取し、最適な市場に戻していく事で、社会的課題を解決する。」をテーマにリユース事業をやってるのと、レコード収集、キャンプ、映画鑑賞がライフワーク。世界一好きな映画は、トビー・フーパーの『スポンティニアス・コンバッション』。

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