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フランクダラボンの『ミスト』

こんにちは。辻村です。

だいぶ朝晩が冷え込むようになってきました。キャンプに行きたいです。

と今日朝外に出たらめっちゃ靄だか霧だかがかかっていておおーなんかすごいって思ったんですが、どうやら日本のいろんなところでそんな現象があったようです。

 


みんなサイレントヒルやろこれって言ってるけど、僕的に霧というと、あの驚愕の、全世界が悶絶した映画、フランクダラボンの『ミスト』を想起してしまいます。人生に何らかの影響を与えた映画の1本として燦然と輝くこの映画は間違いなく衝撃作です。詳しく言えませんが、何かをきっかけに、アメリカが霧に包まれ、その霧の向こうには、どうやら、恐ろしいものがいるようなのですが、具体的に何が起こって、何がどうなっているのかは観客にも伏せられているので、このスーパーマーケットにたまたま居合わせたお客とスタッフと、休暇で帰省する予定の軍人が恐怖に支配され追い詰められていく姿が描かれています。店の外は一面の霧。その向こうには何かが、、、いる。


人がたくさん集まると、まず目の前の現象に対して、大きく二つの反応があって

『霧の向こうになにかがいる、危険だ!』という反応と『霧は単に霧だ。怪物がいる?あほかwww家に帰るわ』

と二手に分かれます。これは映画なので、後者がまずいなくなるんだなーっていうのがわかります。死ぬなーって感じ。

 

そして危険だ!という人達だけが残るのですが、次第に悲惨な得体のしれない出来事が起こり、どんどん人が亡くなっていくわけですが、恐怖に支配された人々は、町の変わり者で、誰にも相手にされていなかった狂信的な信仰心を持つ女性(マーシャ・ゲイ・ハーデン)を神の言葉を話す巫女として『信じる人』と『信じない人』に分かれます。

 

これらは、そのように選別されます。『信じる人』はすでに自分で判断することを放棄していて、すべては巫女の言葉の通りに動くんですが、そこには神の意志を全うしようという『正義の人々』がいるのです。恐ろしいことです。ナチスかよ。(『神は生贄を望んでいる!』マジか、あいつを生贄にしよう、殺せー!って感じです。)

 

なんか、そんな映画です(笑)

 

その後の展開は、特にラスト5分は、物語ってなんだろう?世界とは?人間とは、人生とは?こんな映画を作ったダラボンとは?と『ミスト』を見た人と分かち合わずにいられない恐ろしい映画。今朝の霧に包まれた街をみて、なんだかとても恐ろしい気持ちになったのでした。そんな風にほんとに現実にあれが起こるのでは、、、という恐怖心。

そんな風に、霧というものを得体のしれない何者かを隠すための舞台装置に感じるなどということは、馬鹿げた妄想かもしれないけど、そう思わせてしまうのっぴきならない映画が稀に存在していて、ミストはまさにそんな風に現実を侵食してしまう映画だなと、今日霧の中を進んでみて改めて思ったので。

 

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COO、酒部部長、みけキャン副部長 「中古品、二次流通品、損害品、残置品を買取し、最適な市場に戻していく事で、社会的課題を解決する。」をテーマにリユース事業をやってるのと、レコード収集、キャンプ、映画鑑賞がライフワーク。世界一好きな映画は、トビー・フーパーの『スポンティニアス・コンバッション』。

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