家族や親戚、知人や友人から、身長や体重の成長に合わせて、お下がりをもらったことはありませんか。お下がりが嬉しくてそればかり着ていた人もいれば、苦手だった人もいるかもしれません。衣類のお下がり、つまりリユースは時代を問わず続いている素敵な文化です。一体いつごろから始まっているのでしょうか。リユースの始まりを考えました。

 

 

古着がリユースの歴史を創った

戦前戦後はものが少ない時代でしたから、必要なものをやっと買える、そんな話を聞いたことがあるかもしれません。特に、衣類や家具・家電はその代表例。とはいえ、少しずつ年代が進むとともに、衣類に関する認識が変わってきました。これがリユースの歴史の始まりと言われています。衣類をお下がりにするもしくは譲る、この古着の利用がリユースの文化を創ったのです。現在のリサイクルショップなどは、その後継者ともいえるかもしれません。

 

 

17世紀から定着し始めた古着の買取

「綿」などの天然繊維はとても高価で希少価値が高かったので、衣類に愛着を持つのは当然の時代がありました。昔は、一般庶民にとってはどんなに小さな古布でも憧れていたと言われています。そんな中で、古着屋の商売は17世紀に基盤ができていました。室町時代の絵画には古着屋が登場しています。この古着屋の始まりは、リサイクルショップや古物商などの買い取りの創設ともいえるかもしれません。当時は古着や古布を各地から集め、陸路・航路などで運んでいったという資料が残されています。その中では、明治10~14年に港の移出入品目には古着や古布が含まれており、数量や価格が記載されていました。また、戦後には米国から大量の古着が輸入されており、都心で販売されていました。

 

その後、リサイクルショップの前身である古物商が全国に拡大されますが、1980年代に形態が変わり始めます。扱われる品目に幅ができ、家具や家電等の扱いも始まりましたが、粗大ごみの処分が課題となり始めます。その後、リサイクル法が確立されることで、資源や廃棄物などの、分別と再使用が検討され、法律化されました。

その中で、リサイクルショップの理念や店舗が拡大していることは、リユースの文化が近年根付いていることを証ししています。

 

 

 

 

 

 

 

日本はリユースの歴史を持つ国、そして資源の少ない小さな国だからこそできるリユースの循環を、いつまでも持ち続けたいものです。限りある資源を有効に使い、持っているものを使い回す、私たちの祖先が編み出した文化をリサイクルショップは継いでいるのです。